なぜHEVブルーライトから保護が必要?眼に必須のルテインを破壊する活性酸素
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ルテイン(Lutein)は、カロテノイド(carotenoid)と呼ばれる黄色・橙色・赤色などを示す天然色素の一群で、ヒトの目の健康には必須と言われています。
ルテインは、眼に対して強力な抗酸化力を持っていますが、不足していると活性酸素によって目が酸化されてしまいます。
具体的に言うとHEV(High Energy Violet Light、波長380~420nmのブルーライト有害光線)によって活性酸素が発生することで眼の病気・目の老化を引き起こします。
今回は、眼に必須のルテインを破壊する活性酸素とはなんなのかについてです。
活性酸素とは?
活性酸素(Free Radical)とは、ヒトが呼吸することによって体内に取り入れられた酸素が、活性化して、攻撃的な状態に変化したものです。
ただし、活性酸素とは本来、外部から体内に入り込んだ外敵を攻撃するという役割があるので、全部が悪ではないし、もともとはヒトの細胞や体内の代謝活動によって作られているので生きていく上では必要不可欠なものです。
普通に穏やかに生活していても、呼吸するだけで2%程度は活性酸素に酸化しますから。
しかし偏った食事であったり、不健康な生活習慣、更に心理的要因・病変などによって活性酸素が過剰に作られ過ぎたのち、その状態が長く続くと細胞が酸化して早い老化や病気をもたらします。
活性酸素は実は1種類ではない!
活性酸素と一口に言っても1種類のことを指しているわけではありません。実は4種類あって、攻撃力が弱い順番に、
スーパーオキシドラジカル < 過酸化水素 < ヒドロキシルラジカル < 一重項酸素
です。
まず最初の2つのスーパーオキシドラジカルと過酸化水素についてはヒトの体内に備わっている"抗酸化酵素"だけで対処が可能です。
スーパーオキシドラジカルは、ウィルスや細菌などの異物の侵入により一時的に大量発生します。風邪などの体調不良に対する対処を考えれば分かりやすいでしょうか。
過酸化水素はスーパーオキシドが反応したものです。昔学生の頃の理科で"過酸化水素加水"というものを聞いたことがあるはずです。
いわゆる殺菌消毒薬のオキシドールです。これは活性酸素の酸化力を利用した過酸化水素の3%溶液、これらはヒトの体内にあるカタラーゼ(タンパク質)やグルタチオンペルオキシダーゼといった酵素で分解することができます。
次にヒドロオキシラジカルは、スーパーオキシドから生じた過酸化水素が更に反応してスーパーオキシドから数十倍の毒性へと凶悪化した活性酸素で、遺伝子や細胞膜を損傷させ発ガンへと導いていると言われています。
ガンという言葉が出てくるように、ヒトの酵素だけでは対処は不可能です。
活性酸素の中でもっとも毒性が強い一重項酸素への対策が必要!
そして、最後の一重項酸素。
これが活性酸素の中でもっとも毒性が強いもので、紫外線・HEV・ブルーライトといった有害光線の刺激により、皮膚や眼に発生します。この一重項酸素が皮膚を形成しているたんぱく質や脂肪を酸化させて変質させることで視力低下させたり、目の老化・眼病・肌の老化トラブルを引き起こしています。
先程のヒドロオキシラジカルにしても、一重項酸素にしてもまず予防するためには抗酸化物質を食べ物などから摂取するしかありません。
食べ物から摂取する方法については、次回で触れていますのでそちらをご覧いただきたいのですが、一重項酸素に関しては有害光線からの刺激によるものなので、UV420と付されたブルーライトカットメガネをかける必要があることを忘れないでくださいね。
ルテイン保護するためのメガネたちはこちらも参考にしてくださいね。
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